
01 / Tatsuko Statue
たつこ像
湖の南西・潟尻の浅瀬に立つ金色のブロンズ像。彫刻家 舟越保武の作で1968年(昭和43年)に建立されました。永遠の美を願って龍になった辰子姫の姿を写したもので、瑠璃色の水面と金色の像のコントラストは田沢湖を象徴する眺めです。
- 見学自由・24時間
- 駐車場あり(無料/有料)
- 遊覧船からも望めます

秋田県仙北市
日本一深い、瑠璃色の湖。
水底に沈む 423.4 メートルの静けさ。
ABOUT / 田沢湖とは
秋田県のほぼ中央、田沢湖は直径約6kmのほぼ真円をした湖です。180万年前から140万年前の噴火によるカルデラとする説が有力で、湖底には辰子堆・振興堆と呼ばれる溶岩ドームが沈んでいます。岸を離れると水は一気に深く、透明な浅瀬から紺青へと色が落ちていく境目が、はっきりと目で見えます。
最大水深は 423.4m で日本一。湖底は海面下 174m に達し、これは日本の湖沼でもっとも低い地点です。水量が桁違いに大きいため、氷点下が続く秋田の冬でも全面結氷することがありません。雪に閉ざされた山あいで、湖だけが黒く深い青をたたえている——それが真冬の田沢湖の姿です。
1940年(昭和15年)、発電と農業用水のために強酸性の玉川の水が導入され、固有種のクニマスをはじめ湖の魚はほぼ姿を消しました。長い中和事業を経て水質は回復に向かい、2010年には絶滅したとされたクニマスが山梨県・西湖で発見されます。翌年、田沢湖と西湖は姉妹湖の提携を結びました。美しさと、失われたものの記憶とが重なる湖でもあります。
日本一(世界でも17位前後)
湖底は海面下174m
ほぼ真円のカルデラ湖
秋田県最大の湖
厳冬期も全面結氷しない

LEGEND / 湖に沈む物語
むかし、この地に辰子という美しい娘がいました。自らの美しさが失われることを恐れた辰子は、百日のあいだ観音に願をかけます。満願の夜、北の方角に湧く泉のことを告げられ、山を分け入ってその水を口にしました。
ひと口飲むと、激しい渇きが襲います。飲んでも飲んでも渇きは癒えず、やがて辰子の姿は龍へと変わり、そのまま湖の主となりました。娘を探して湖畔にたどり着いた母が、松明を湖に投げ入れると、その火は魚となって沈んでいった——田沢湖の魚、クニマスのはじまりだと伝えられます。
やがて辰子は、北の八郎潟の主・八郎太郎と結ばれます。八郎が田沢湖で冬を過ごすようになったため、八郎潟の水は浅くなり、田沢湖はいっそう深くなった。そして二匹の龍が籠もる湖は、冬でも凍らないのだといいます。

潟頭の霊泉
御座石神社の境内にある、辰子が飲んだと伝わる泉。いまも湧き続けています。

たつこ像
龍になる前の辰子の姿。舟越保武の手により1968年、潟尻の浅瀬に据えられました。
HIGHLIGHTS / 見どころ
主要スポットは湖の東(白浜)・北(御座石)・西南(潟尻)に分かれています。時計回り・反時計回りのどちらでも、車なら一周40分ほど。

01 / Tatsuko Statue
湖の南西・潟尻の浅瀬に立つ金色のブロンズ像。彫刻家 舟越保武の作で1968年(昭和43年)に建立されました。永遠の美を願って龍になった辰子姫の姿を写したもので、瑠璃色の水面と金色の像のコントラストは田沢湖を象徴する眺めです。

02 / Gozanoishi Shrine
湖の北岸に建つ、龍湖姫神(辰子姫)を祀る古社。湖に向かって立つ朱の鳥居は田沢湖随一の撮影スポットです。社名は1650年(慶安3年)、秋田藩主 佐竹義隆が湖を遊覧した際に腰かけて休んだ石に由来。境内には辰子が姿を映したという「鏡石」、龍になるきっかけとなった泉「潟頭の霊泉」があり、美貌の御利益で知られます。

03 / Ukigi Shrine
たつこ像のすぐ隣、湖岸に張り出すように建つ白木の社。流れ着いた大木を祀ったことから「浮木神社」と呼ばれます。社殿の脇から覗き込むと、透きとおった浅瀬に群れる魚と、そのすぐ先で紺青に落ち込む湖底が見えます。

04 / Sightseeing Boat
白浜を出て御座の石を望み、たつこ像の立つ潟尻へ渡って戻る約40分の周遊コース。湖上からしか見えない角度でたつこ像と外輪の山並みを楽しめます。運航は例年4月下旬から11月上旬まで。

05 / Shirahama
湖の東岸、遊覧船乗り場とレストハウス、土産店が集まる田沢湖観光の玄関口。夏は湖水浴場として開かれ、遠浅の砂浜から透明度の高い水に足をひたせます。SUP やカヤックの発着地でもあります。

06 / Lakeside Road
湖を一周する県道は約20km、車で約40分、自転車なら2〜3時間。湖に枝を伸ばす老松「蓬莱の松」、秋田駒ヶ岳を映す北岸、対岸を一望する西岸の展望所など、走るほどに湖の色が変わります。
GALLERY / 写真
同じ湖とは思えないほど、光と季節で水の色は移ろいます。日中の瑠璃色、夕暮れの藍、そして凍らない冬の紺。
写真をタップすると拡大表示します。
BEST TIME / 時間と季節
田沢湖の水色は、光の角度と季節でまるで別の湖のように変わります。「深い青」を狙うなら、太陽が高い晴天の日中がもっとも確実です。
午前 9:00 – 11:00
朝は風が弱く、対岸の山が水面に映り込みます。遊覧船の始発(9:10)に合わせると人も少なめ。
正午 11:00 – 14:00
太陽が高いほど水は深い青に沈みます。たつこ像・浮木神社の浅瀬が最も美しく見える時間帯。
夕方 16:00 – 日没
西日を受けて像が輝きます。潟尻は西岸寄りのため、夕景は東岸(白浜側)や北岸からの眺めが秀逸。
駆け足(1.5〜2時間)
たつこ像+浮木神社+御座石神社を車でまわる最短コース。
標準(半日・3〜4時間)
湖畔一周ドライブ+遊覧船+湖畔でランチ。もっとも満足度が高い配分。
ゆっくり(1日)
半日コースに、湖水浴やレンタサイクル、田沢湖高原温泉の日帰り入浴を追加。
FEES / 料金
田沢湖そのものの見学、たつこ像・浮木神社・御座石神社の参拝はいずれも無料です。費用がかかるのは主に遊覧船とアクティビティ。
| 項目 | 料金 | 補足 |
|---|---|---|
| 田沢湖の見学・湖畔散策入場料・見学料はありません。 | 無料 | 入場料・見学料はありません。 |
| たつこ像/浮木神社/御座石神社境内自由。お守り・御朱印は有料。 | 無料 | 境内自由。お守り・御朱印は有料。 |
| 田沢湖遊覧船(周遊 約40分)片道乗船・区間により異なります。小人は半額程度。最新料金は田沢湖レストハウス(0187-43-0274)へ。 | 目安 1,400円前後(大人) | 片道乗船・区間により異なります。小人は半額程度。最新料金は田沢湖レストハウス(0187-43-0274)へ。 |
| 路線バス 田沢湖一周線田沢湖駅前〜田沢湖畔 350円、〜潟尻 710円、〜御座の石神社前 850円。 | 一周 1,160円(大人・目安) | 田沢湖駅前〜田沢湖畔 350円、〜潟尻 710円、〜御座の石神社前 850円。 |
| レンタサイクル湖畔・駅前の店舗により料金体系が異なります。 | 目安 1,000円前後/数時間 | 湖畔・駅前の店舗により料金体系が異なります。 |
| 駐車場一部の民間駐車場のみ有料(1回500円程度)。 | 基本無料 | 一部の民間駐車場のみ有料(1回500円程度)。 |
※ 料金は改定されることがあります。おでかけ前に各施設の公式情報でご確認ください。
ACCESS / 交通
東京から乗り換えなしで田沢湖駅へ。駅から湖畔まではバスで12〜15分、そこから先は路線バス・遊覧船・レンタサイクル・車を組み合わせます。

秋田新幹線「こまち」で田沢湖駅へ
東京駅から約3時間、盛岡駅から約35分、秋田駅から約50分。田沢湖観光の起点はすべて田沢湖駅です。
田沢湖駅から湖畔へはバス12〜15分
羽後交通の路線バスで「田沢湖畔」下車。遊覧船乗り場・レストハウスの目の前に着きます(運賃 350円)。
田沢湖駅前を発着し、湖を一周しながら主要スポットを結ぶ観光にも便利な路線。右回り・左回りがあり、便数は多くないため事前に時刻を確認してください。
| 田沢湖駅前から | 所要 | 運賃 |
|---|---|---|
| 田沢湖畔(白浜・遊覧船乗り場) | 約12〜15分 | 350円 |
| 潟尻(たつこ像) | 約30分 | 710円 |
| 御座の石神社前 | 約40分 | 850円 |
| 湖畔一周(乗り通し) | 約60分 | 1,160円 |
| アルパこまくさ | 約30分 | 600円 |
| 乳頭温泉 | 約50分 | 800円 |
※ 運賃・時刻は改定されることがあります。羽後交通の最新の時刻表をご確認ください。
湖を一周する県道60号・38号は約20km、信号がほとんどなく車で約40分。主要スポットは「白浜(東)→ 御座石神社(北)→ 潟尻・たつこ像(西南)」の順に並びます。冬期は除雪されますが凍結し、レンタサイクルも冬は営業しない店舗が大半です。
湖畔のスポット配置
地図で確認する:Google マップで田沢湖を開く
PARKING / 駐車場
田沢湖の駐車場はほとんどが無料です。ただし場所が湖畔に点在しているため、「どのスポットに行くか」で停める場所を決めるのがコツ。
最寄り:遊覧船乗り場・田沢湖レストハウス・湖水浴場 / 大型あり・収容多め
いちばん設備が整うエリア。トイレ・売店・食事はここに集中しています。
最寄り:たつこ像・浮木神社 / 50台以上
たつこ像に最も近い無料区画は数台分と小さめ。満車なら少し離れた大きい区画へ。
最寄り:たつこ像 / 約100台
無料区画が満車になりやすい紅葉期・連休の保険として。
最寄り:御座石神社・朱の鳥居 / 約100台
鳥居まで徒歩1分。北岸のドライブ休憩にも使いやすい広さです。
FOOD / 周辺グルメ
湖畔には地ビールのレストラン、県道沿いには蜂蜜の店、駅前には郷土料理。田沢湖の食事は「湖畔」「県道沿い」「駅前」の三か所に分かれています。
地ビール/欧風料理
春山(湖畔・白浜近く)
田沢湖ビールの醸造所に併設されたレストラン。全席から湖が見える大窓が気持ちよく、白神こだま酵母の自家製ピザやパスタ、地元野菜の料理を蔵出しビールと合わせられます。「ORAE(おらえ)」は秋田弁で「私の家」。
TEL 0187-58-0608
土産/ソフトクリーム・ピザ
田沢湖畔へ向かう県道沿い
蜂蜜の試食が名物の大型ショップ。併設のピザ工房ではちみつをかけて食べる焼きたてピザ、はちみつソフトクリームが人気で、休憩スポットとして定番です。
食堂/土産
白浜(遊覧船乗り場)
遊覧船の発着所を兼ねた大型のドライブイン。稲庭うどんや比内地鶏の親子丼など秋田の定番が湖を眺めながら食べられ、乗船前後の食事に便利です。
TEL 0187-43-0274
十割そば/きりたんぽ
田沢湖駅周辺
駅前には十割そばの店や、きりたんぽ鍋・比内地鶏・稲庭うどんといった秋田の郷土料理を出す店が並びます。新幹線の待ち時間に合わせやすいのが利点。
飲みもの/土産
春山
秋田こまち米を使う「アルト」「ケルシュ」などの地ビール。運転しない人の楽しみとして、また瓶での土産としても定番です。
山菜/きのこ/芋の子汁
湖の北東(車で20〜30分)
足をのばせば、鶴の湯をはじめとする湯宿の山の幸。日帰り入浴と昼食を組み合わせられる宿もあります。
※ 営業時間・定休日は季節によって変わります。とくに冬期は短縮・休業となる店舗があるため、事前にご確認ください。
AROUND / 周辺の見どころ
半日あれば湖はまわり切れます。残りの時間は、名湯・名峰・小京都へ。いずれも田沢湖から車で40分以内です。

車で約40分(8合目まで)
田沢湖の東にそびえる名峰。6〜8月は高山植物が咲き乱れ、8合目から山頂まで往復2〜3時間。夏期はマイカー規制があり「アルパこまくさ」からバスに乗り換えます。

車で約30分
ブナ林に抱かれた7つの一軒宿。茅葺きの本陣が残る鶴の湯の白濁の露天は東北屈指の名湯として知られます。日帰り入浴も可能(時間帯注意)。

車で約40分/新幹線で約15分
「みちのくの小京都」。黒板塀の武家屋敷が続き、春はしだれ桜、秋は紅葉に染まります。田沢湖とセットで巡る定番の組み合わせ。

車で約30分
「東北の耶馬渓」と呼ばれる青緑の渓谷。吊り橋「神の岩橋」から回顧の滝までの遊歩道は片道約40分。紅葉期がとくに人気です。

車で約20分
湖を見下ろしながら滑れる稀有なゲレンデ。夏はパラグライダーや高原散策、周辺には田沢湖高原温泉郷が広がります。

車で約25分
秋田駒ヶ岳の登山口にある拠点施設。展望浴場と火山防災情報館があり、夏期の登山バスの乗換地点でもあります。
MEMORY CARD / 記念カード
撮った写真をその場でカードに仕立てて、端末に保存できます。通信は発生しません。すべてブラウザの中だけで組み立てています。
一、写真をえらぶ
二、かたちをえらぶ
三、意匠をえらぶ
四、文字をととのえる
写真はお使いの端末に保存されます。選んだ画像・入力した文字・完成したカードは、すべてブラウザの中だけで処理され、サーバーへ送信されることはありません。
FAQ / よくある質問
湖の見学・湖畔の散策は無料です。たつこ像、浮木神社、御座石神社の参拝にも料金はかかりません。有料なのは遊覧船やレンタサイクル、アクティビティなどです。
できます。田沢湖駅から羽後交通の「田沢湖一周線」が湖を一周し、田沢湖畔(遊覧船乗り場)・潟尻(たつこ像)・御座の石神社前に停まります。ただし便数が限られるため、時刻表を先に確認して行程を組んでください。遊覧船で白浜からたつこ像へ渡る方法も有効です。
車なら湖畔道路を白浜から反時計回りに約20分、潟尻地区に無料駐車場があります。バスなら田沢湖駅前から「潟尻」下車(約30分・710円)。遊覧船(白浜発・約20分)でも渡れます。
主要スポットを車でまわるだけなら1.5〜2時間。湖畔一周ドライブに遊覧船と食事を加えた半日(3〜4時間)がもっともおすすめです。湖水浴やサイクリングを楽しむなら1日確保してください。
太陽が高く上がる晴天の日中(11〜14時ごろ)です。水深が深いほど青が濃く沈むため、浅瀬と深部の色の差が出る潟尻・浮木神社周辺は特に美しく見えます。
例年4月下旬から11月上旬までの運航です。白浜発は9:10・11:10・13:10・15:10の4便が基本で、繁忙期は臨時便が出ることがあります。天候により欠航する場合があるため、当日は田沢湖レストハウス(0187-43-0274)にご確認ください。
田沢湖は水深が深いため全面結氷しません。雪の湖畔と凍らない紺色の水面の対比は冬ならではの風景です。ただし遊覧船は運休、湖畔道路は凍結し、一部施設も冬期休業となります。スタッドレスタイヤは必須です。
白浜、潟尻、御座石神社のいずれも基本は無料です。潟尻ではホテル併設の民間駐車場のみ有料(1回500円程度)で、無料区画が満車のときの選択肢になります。
かつて田沢湖固有種のクニマスが生息していましたが、1940年に発電と農業用水のため強酸性の玉川の水が導入され、数年で湖の魚はほぼ絶滅しました。2010年に山梨県の西湖で生存が確認され、翌年に両湖は姉妹湖提携を結んでいます。現在は中和処理が進み、水質は回復しつつあります。
湖の色は晴天ほど冴えませんが、霧が湖面を渡る幻想的な風景が見られます。雨天時は御座石神社の参拝、田沢湖高原温泉や乳頭温泉郷の日帰り入浴、角館の武家屋敷めぐりへの切り替えがおすすめです。